2009年11月29日日曜日

LM3S8962 Evaluation Kit! を試す。



STMicroelectronicsの評価キットを色々操作しているうちに、テキサス・インスツルメンツの評価キット LM3S8962 Evaluation Kit が届きました。
この評価キットは Cortex-M3コアの LM3S8962(メインボード)と、LM3S2110(サブボード)の2つのマイコンでCAN(Controller Area Network)通信を試せる構成になっています。
また、Ethernet、microSDカードスロット、スピーカー、128×64ドットOLED(グラフィック表示)等が搭載されていて、多彩なアプリケーションの開発が手軽に出来るのではと期待できます。


とりあえず一通り試します。

1.準備
 1)付属のDVDをPCにセットする。
   ○LUMINARY MICROのHTML画面
   ○Document/Read Me First - Viewで「LM3S8962 EVALUATONKIT README FIRST」を開く。

2.「README FIRST」記載に従う。
 1)付属フラットケーブル(10線)で LM3S8962 Evaluation Board(本体ボード)とLM3S2110 CAN Device Board(サブボード)のお互いのCANポートをつなぐ。
 2)付属USBケーブルでPCと LM3S8962 Evaluation Board P4をつなぐ
   ○微妙なサウンドと、液晶にLUMINARY、IARのロゴが表示された後ゲームが始まった。
   ○ゲームを一通り試す、敢え無くGame Over 注目すべきは、IPアドレスが表示される事、さらにスクリーンセーバも表示(詳細、後述)
 3)デバイスドライバのインストール
   ○PC側で新規デバイスの検出。
  ①デバイスドライブソフトウエアインストールを始める。
  ②ドライバの検索先をDVDドライブに指定する。
    「Stellaris Evaluation Boad A」のインストール完了を確認。

 ※ゲーム(サンプルアプリケーション)
   ①起動時、サウンドと伴にLUMINARY、IARのロゴが表示、Ethernet接続で、DNSからIPアドレスの割当を受ける、そのアドレスが表示される。
   ②一見パックマン風のゲーム、[SELECT]ボタンでゲーム開始 [SW3-6]ボタンで上下左右移動。[SELECT]ボタンでミサイル発射、モンスターを撃破
   ③ゲーム開始前、ゲームOver後、に一定期間経つと、スクリーンセーバが表示される。スクリーンセーバも消えた後、本体ボードLED1がゆるい点滅、CANサブボードLED100が点滅する。
   ④起動時、ゲームOver時のサウンドの音量はCANサブボードの[SW100,101]で調整できる。
   ⑤起動時、シリアルポートからWelcomeが出力される。ゲーム開始でスコア0、ゲームOverでスコアがシリアルポートに出力される。
     (PC並びにターミナルソフト設定 bau:11520 data:8bit parity:non stopbit:1 flow:non)
   
 ※あまりこのサンプルアプリケーションにはまると、本格的なアプリケーション開発前に基板が壊れてしまいそうなので注意。

2009年11月25日水曜日

ALTERA Quartus II 9.1 の インストール

先日ALTERAからのメールマガジンでQuartus IIのバージョンアップの案内がありました。
QuartusIIのインストールを行い、その手順を以下に記します。

1.DELL Inspiron 15 CPU:Core2Duo Mem:4GB(インストール作業前空き:1.5G) OS:Windows7 Home Premium 32bit その他:ウイルスセキュリティZero常駐

 1)ALTERAホームページにアクセスし、QuartusIIのダウンロードを行いました。
 2)ダウンロードファイルを実行し、インストール作業を行いました。
 3)インストール途中で エラー発生
Fueature:IP Library
Component: IP Library files
File: C:\altera\91\ip\altera\seriallite_ii\lib\ip_toolbench\utl\lib\Vx2\VxMa9607.rra
Error: このコマンドを実行するのに十分な記憶域がありません。
4)対処
   ①インストールプログラムを起動させた。
   ②インストールプログラムの操作中(Setup Typeの選択)、Windousタスクマネージャを立ち上げた。
   ③タスクマネージャ「プロセス」タグで、google toolbar,ウイルスセキュリティ関連のプロセスを終了させた。
   ④残りのインストール作業を続けた。
    >>>結果 前述のエラーが発生、③で停止させたプロセスとの関連性は解らないが、インストール発生箇所が異なった。
    >>>インストールを "Custom"で行い、インストール内容をCycloneに絞って行ってみたが同様に失敗した。
   
  ※現時点でWindows7でのQuartusII 9.1 のインストールは不可(私にとっては!)

2.DELL Studio Slim CPU:Core2Quad Mem:4GB(インストール作業前空き:0GB タスクマネージャ/パフォーマンス) OS:Windows Vista Home Premium 64bit その他:Windows Live OneCare等多数の
サービスが常駐。
 1)DELL Inspiron 15でダウンロードした QuartusIIのダウンロードファイルを。
 2)ダウンロードファイルを実行し、インストール作業を行いました。
 3)インストール成功

  ※Windows VistaでのQuartusII 9.1 のインストールはスムーズに行えた。

Windows7でのインストール失敗は、少々残念でした。
私のWindows7のイメージとして、VISTAが巨大で、おせっかいOSであったことにたいする見直しとして、Windows XPを、ブラシュアップし直したものと思っていました。
現在保有しているソフトウエアもある程度使えると思っていたのですが。。




2009年11月21日土曜日

IAR KickStart Kit STM3210E-SK を試す。



 STMicroelectronics のご好意により、先日ET2009で入手したIAR KickStart Kit STM3210E-SKを試します。

1.準備、キットの情報を調べる。
 1)「ST ARM Core-Based Microcontrollers and IAR KickStart Kit」(
リーフ)から。
  ・キット本体の構成 STM32F103ZE-SK+IAR J-Link (On Boad debug Interface)
    IAR J-Link(ARM 用USB 接続JTAG ICE)がキット本体にすでに乗っている。    
  ・IAR Embedded Workbench のコードサイズ制限 32KB (exsample application も32KB以下)
 2)IAR KickStartKit CDを調べる。
   環境 Windows VISTA 64
  ①CDをPCにセットする。
    自動起動 Start.exeを実行を許可する。[WinVISTA]
  ②IAR KickStartが立ち上がる。
  ③「QuickStart Guide and product Information」
    ・Guides and Manuals
     ・IAR Kit QuickStart Guid(.pdf)
    ・STM32F103 Information
     ・Reference manual
     ・Data sheet
    ・Boad schematic

  ※マイクロコントローラ:STM32F103ZE(LQFP144)  

2.IAR Embedded Workbench のインストール。
 引き続き、IAR KickStartの作業
  1)「Software installations」
   ①IAR Embedded Workbench のインストール
     KickStart Editionをクリック
   ②「Welcome to IAR Systems IAR Embedded Workbench Installation」
   ③Install IAR Embedded Workbenchをクリック
     ・Get a license
       ・IAR ホームページ 「Product Registration」でユーザ登録
           メールアドレス等を登録
           会社名、HPは適当に入力
       ・IARからメールが届く
       ・そこに登録確認用のhttpアドレスが記載、これをクリック
       ・IAR ホームページ 「Registration Confirmed」
           License Number と License Key が記載
     ・IAR Embedded Workbenchのインストール 
       ・ライセンスNo. License Key IARのホームページの記載のものCopy/Past
     ・IAR J-Link On Board のインストール
      ・PCとボードをUSBで接続(ステッピングモータの脇のUSBコネクタ)
       ・PWR_LED 点灯
       ・LED点滅
       ・STAT4(LED)点滅
       ・カラーLCDにIARのロゴ表示
     ・PCに「新しいハードうえあの検出」=>ドライバのインストールを実行
       ・ディレクトリC:\Program Files(x86)\IAR Systems\Embedded Workbench 5.0 Kickstart\arm\drivers\JLink\を指定
      ・評価ボード設定
        PWR_SEL Pin3-4 closed - power from J-Link
        JTAG_SEL Open, J-Link-OB is used
3.Example Application の実行
  1)Embedded Workbenchの実行
    ・スタート>すべてのプログラム>IAR Systems>IAR Embeded Workbench for ARM KickStart>IAR Embeded Workbench で実行
  2)Example アプリケーションの実行
    IAR Embeded Workbench IDE起動で「Embedded Workbench Start」ダイアログ表示
    ①Example アプリケーションをクリック
     ST>STM32F10x>IAR-STM32F103ZE-SKを選択しOpen
    ②「Choose destination folder」のダイアログが表示
     適宜なフォルダ ”IAR-SK-Work”を作成し、それを選択
    ③「Workspace」ウインドウで ”LCD_demo Flash Debug”を右クリック選択 「Set as Active」
   (④「LCD_Demo」タグを選択)
    ⑤Workspace」ウインドウの上部コンボボックスに”LCD_demo Flash Debug”が表示
    ⑥Exampleアプリケーションのメイク
     Project>Make 実行
    ⑦Exampleアプリケーションのダウロード
     Project>Download and debug
    ⑧Exampleアプリケーションのデバッグ実行
     評価キットのLCDにカラーパターン表示

3.Example Application LCD_demo について
 1)動作
  ①立ち上がり
    IARのロゴ表示
    カラーパターン表示
  ②実行中
   ・Push Button[USER]でバックライト調整モードに切り替え
   ・Push Button[WKUP]でコントラスト調整モードに切り替え
   ・TRIMMER[AN_TR]でバックライト、コントラストの調整を行う。
 2)解析
  ①Push Button[USER]
    ・CPUピン No.93
    ・ピン機能 PG8
  ②Push Button[WKUP]
    ・CPUピン No.34
    ・ピン機能 PA0、[WKUP]、USART2_CTS(8)、ADC123_IN0、TIM2_CH1_ETR、TIM5_CH1、TIM8_ETR
  ③TRIMMER[AN_TR]
    ・CPUピン No.44
    ・ピン機能 PC4、ADC12_IN14
  ④Graphic LCD
    CPU Pin Func.
    -------+------------------------------------------------------  
    No.42 SPI1_MISO、PA6、TIM8_BKIN、ADC12_IN6、TIM3_CH1、TIM1_BKIN
    No.41 SPI1_SCK、PA5、DAC_OUT2、ADC12_IN5
    No.42 SPI1_MOSI、PA7、TIM8_CH1N、ADC12_IN7、TIM3_CH2、TIM1_CH1N
    No.29 (LCD_CS)、PC3、ADC123_IN13
    No.75 (LCD_RS)、PB14、SPI2_MISO、TIM1_CH2N、USART3_RTS
    No.135 (LCD_BL)、PB5、I2C1_SMBA、SPI3_MOSI、I2S3_SD、TIM3_CH2、SPI1_MOSI

  ⑤Exampleアプリケーションの標準出力はこのLCDに行われる。
   (printf関数で文字が表示される。)

4.Example Application Acc_demo について
1)動作
  評価ボードの傾きを表示し、その傾きに合せてステッピングモータが回転する。
5.Example Application MassStrage について
  サイズ制限に引っかかる。
6.Example Application Temp_demo について
1)動作
   温度表示
7.Example Application USBMouse について
1)動作
   5V電源ジャック側のUSBコネクタとPCを接続
   ジョイステックと2プッシュボタンでマウスとして動作する。
8.Example Application AudioDevice について
1)動作
   5V電源ジャック側のUSBコネクタとPCを接続
   オーディオミニプラグでスピーカーにつなぐとUSBスピーカとして音声出力。
9.Example Application VirtualCom について
  サイズ制限に引っかかる。
10.RTOSを試す。
 1)インストール
  再び、IAR KickStartの作業
  ①「RTOS/middleware」をクリック
  ②「Boad support package」をクリック
    フォルダSTM_HDが表示される。 このフォルダを適宜なフォルダにコピーする。
  ③IAR Embedded Workbenchで ワークスペース[Start_STM32_HD.eww]をOpenし、メイク/ダウンロードする。
 2)実行 2つのLEDが 異なる周期で点滅する。
   2つのタスクを登録し、各タスクごとにLED点滅させる。

感想としてサンプルアプリケーションのソースコード、特にSTMicroelectronicsのライブラリ コードソース[stm32f10x_XXX.h stm32f10x_XXX.c |stm32f10x_systick stm32f10x_systick stm32f10x_systick....等 ]が充実している。
評価ボード自体、カラーLCD、SDカード、シリアルポート、おまけ的に温度センサ、傾斜センサ、ステッピングモータ等々多彩な機能を搭載している。 Ethernetが無いのが残念。
IAR Embedded Workbench の製品版を入手できれば、短期間で目的のアプリケーションが作成できると思われます。
ただ、後は、STMicroelectronics のダウンローダーDfuSe でWorkbench で開発したアプリケーションをどうやって実機にダウンロードするかが、これからの課題です。
一応、考えうる手順を書き留めます。

1)IAR Embedded Workbenchのアプリケーション作成。
 ①hexファイル出力設定
  ・Project>Optionsで「Option for node "XXXX"」ダイアログが表示される。
  ・Output Convert で Generate additional output のチェックボックスをチェックし、Output formatでIntel extendedを選択
 ②アプリケーションをメイクする。 XXXX.hexファイルが作成される。
2)DFUファイル作成
 ①DFU File Managerを立ち上げる
  ・スタート>すべてのプログラム>STMicroelectronics>DfuSe>DFU File Managerで起動
 ②”I want to GENARATE a DFU file from S19,HEX,BIN files”を選択
 ③[S19 or Hex...]で XXXX.hexファイルを開く
 ③Generate実行 ファイル名を指定する。
3)ダウンロード実行 
 ①DfuSe Demonstrationを立ち上げる。
  ・スタート>すべてのプログラム>STMicroelectronics>DfuSe>DfuSe Demonstrationで起動
 ②Upgrede or Verify Actionの[Chose...]でDFUファイルを選択する。
 ③[Upgrade]で書き込み実行

4)ダウンロードについて。調査課題
 ・IAR KickStart Kit STM3210E-SKにはJTAGコネクタが2つのUSBコネクタの間にある。このコネクタはSTM32F103ZEのJTAGデバッグポートに直結 STMicroelectronics STM32F20x用のJTAGケーブル(USB)が有ればいいのですが。現時点で、純正品で存在するのか、サードパーティで、Cortex-M3対応のJTAGデバッガツールでダウンロード可能なのか不明。
 また、自作について調べるが今だ情報にたどり着けない状況です。
 ・今まで、各種マイコンについて評価ボード、スタータキット、あるいは雑誌付録基板を使ってきました、何れの場合も、PCとUSB接続し、必要に応じて、PCに対応ドライバをインストールするだけで、事足りていました。マイコンチップ自体にどの様にアプリケーションをダウンロードしているのか考えもしなかった。この機会に少し調べてみようと思います。

※追加 
これまで、開発したアプリケーションを何とかして、コードサイズ制限のあるIAR Embedded Workbenchを使わずに、IAR KickStart Kit STM3210E-SKに書き込むことを考えてきたが、その手法案についてまとめる。

案1.JTAG書き込み1 前述のとおり、なんとかJTAGケーブル(USB対応)を調達し、このキットのJTAGコネクタを経由して開発アプリケーションを書き込む。

案2.JTAG書き込み2 このキット自体 IAR J-LinkというARM 用USB 接続JTAG ICEが搭載されている。IAR Embedded Workbench と同じ手法で開発アプリケーションを書き込む。
 (以下、案2についての試行錯誤)
 ・JLink.exeと言うツールをSEGGER社のサイトから取得する。
 ・このキットをUSB(JTAG)コネクタ経由でPCにつなぐ。
 ・JLink.exeを起動する。>> 一応 キットとの接続が確かめられた。
  (J-Linkによる、PCと、キットSTM32F103ZEの接続を確認)
 また、JLink.exeのダウンロード時に JFlashARM.exeも併せて取得した、STM32F103ZEにアプリケーションの書き込みには、JFlashARM.exeを使用するようですが、こちらのほうは接続に失敗した。

案3.DFU書き込み 案1、案2何れかの方法により、このキットの STM3210ZEにフラッシュROMにDFU(USBダウンローダー)を書き込む。(多少、DFUの修正は必要と思われる。)開発アプリケーションはDFU形式へのファイル変換を行い、DfuSeを使って、書き込む。

案3改 DFU書き込み 「案1、案2何れかの方法により、」というより、IAR Embedded Workbenchで書き込んでしまえばよいのではないのか、 DFU(USBダウンローダー)のサイズは12KBだから可能と思われる。。。。?

だんだん、手法は見えてきたが。IAR社がこのキットについて、IAR Embedded Workbench以外でのアプリケーションのダウンロードを阻止する意図があった場合。無駄な努力に帰することになる。




2009年11月20日金曜日

ET2009散歩(その2)

 本日(11/20)、先日に引き続き、パシフィコ横浜で開かれている。Embedded Technology 2009に行ってきました。
 今日は、カンファレンス(無料)参加と、32ビットマイコンの評価ボードの購入を念頭にブースを回りました。

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◎カンファレンス (メモ書き)

 「最新FPGAで組込みシステムを簡単&柔軟設計!」
  ●Spartan6=>Spartan6 の改良点
  ・LUTが4から6入力になったことでのパフォーマンス向上
  ・MicroBlaze(ソフトCPU)のパイプラインは5段がパフォーマンスが良くなったかも知れない。(推測  Spartan3では3段のほうが早い)
  ●MicroBlaze Ver7までの更新履歴
  ●MicroBlazeのメモリ
  ・MCB(Memory Control Block)==MPMC(Multi Point Memory Controller) ==[BUS(PLBv4)]==MicroBlaze
  ●MicroBlazeにLinuxを搭載する際のTip。
    パイプラインの段数等の設定(5段)
  ●MCB
  ・データバス幅 4,8,16bit/MCB に限定 32bitの場合2つのMCBを使う。
  ●Xilinxの開発ツールの体系が理解できたように思う。
  ・IDS11:ISE® Design Suite 11の略 (始め、IDSと言われて解らなかった)
  ・EDK:Embedded Development Kitの略
  ・XPS:Xilinx Plat form Studioの略 (EDKに含まれるハードウエアデザインツール)
    ハードウエアデザイン用のツール。MicroBlaze(ソフトCPU)もこれで作成。 
  ・SDK:Software Development Kitの略 (EDKに含まれるMicroBlaze用ソフトウエア開発ツール)
    MicroBlazeに乗せるファームウエアの開発ツール C,C++コンパイラ等

 「FPGAにおける高速DDRメモリ ボードシステムの設計・評価事例」
  これは、受講テーマを間違えた。ほとんど理解不能のはず、しかし退屈せずに最後まで聞けた。
   (DDR2などのメモリの資料で目にする内容がある程度有ったからか?)

◎展示会(評価ボードめぐり)
 ●Texas Instruments
  Stellaris ARM Cortex-M3 シリーズ
 ・LM3S3748評価キット
   小さなカラーLCDが魅力、フラッシュメモリ128KBが難
 ・LM3S8962イーサーネット+CAN評価キット
   ある程度整った1枚
  いずれもその小ささに魅力を感じる。
 ●STMicroelectronics
 ・STM3210C-EVAL
 ・STM3210E-EVAL Ethernetあり
   これは魅力的
  プログラムダウンロードはUSBケーブルだけで出来ないとのこと。  
  担当者に色々と説明していただいているうちにIARのキット(ST32F103ZE搭載)を頂いた。感謝、感謝
 ●NXP セミコンダクターズ
  評価ボードは自社で作成しない。サードパーティで有るとの事
 ●NEC
  評価ボードは自社で作成しない。サードパーティで有るとの事
  (TESSERAの評価ボード)
 ●富士通
  評価ボードは無いとの事(Cortex-M3について)

◎展示会(FPGAめぐり)
 ●Xilinx 
 ・XilinxのFPGAのプログラム開発では、VHDL、Verilog(テキスト編集)による開発がメインで、Schematicでのシンボル操作による開発はあまりしないとのこと。
 ・XilinxのEvaluation Kitはあまり売り込む気が無いように感じられた。
 ●ALTERA
 ・NiosIIを使ったデモアプリケーションのデザインを見せてもらった。DDRメモリのインターフェース、Ethernetモジュール等はNiosII の内部にある。
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今回、2日かけて、展示を見て回りました、色々と参考になる話を聞けて、有意義な時間を過ごせました。

残念な点は、ルネサスの展示が無かった(ルネサス北日本セミコンダクタ は有った)ことです。


来年も、展示会、カンファレンスに参加できたらと思います。 
出展各社、および各担当者に感謝。(本当にお邪魔いたしました。)

2009年11月18日水曜日

ET2009散歩


本日(11/18)パシフィコ横浜で開かれている。Embedded Technology 2009に行ってきました。

訪れたブースは以下のとおりです。

◎ARM
 前日メールマガジンでDW 2008-5 Cortex-M3付録基板付き が頂けると言う事で、浅ましくも訪れ、同誌をGet。先週ARM Forum 2009に行ってきたので。展示については素通り。
◎STマイクロエレクトロニクス
 STM8の説明を受ける。8ビットマイコンで液晶表示、microSDカード、等多彩の機能を実現したボードに魅力を感じた。
◎NEC(NECエレクトロニクス)
 V850の説明を受ける。また、前年につづき78Kの体験セミナを受ける。小さなインテリジェントLEDスタンドをGet、開発ツールApplilet EZを試す。 V850を使う場合、Appliletで、デバイスに関するソースを出力するだけであったのが、プログラムのコンパイルからダウンロードまで行う。
 LEDスタンドに内臓された78KはADC、PWM機能を搭載、結構高機能で、結構楽しめる石が入手できたと思います。
◎日本テキサスインスツルメンツ
 Cortex-M3の評価ボートの説明を受ける。1万円程度で入手可能とのこと、帰宅後、早速Digi-Keyで確認
結構入手性が良いと思います。サンプルアプリケーションも入手できるとのこと、リアルタイムOSを試すときには、使用したいと思いました。
 ET2009開催中に再度訪れたい。
◎富士通マイクロエレクトロニクス
 FRAMマイコンの説明を受ける。昨年より、書き換え保証回数が倍増(?)したとのこと。
 ARM Cortex-M3のマイコンの説明を受ける。面白いことに、導入の経緯、分野等ほとんどNECの説明と同じ内容であった。しかし、説明自体は丁寧で、面白い会話が出来た。
◎メンター・グラフィックス・ジャパン
 ModelSimの説明を受ける。過去にALTRA CycloneIIIで使ったModelSim(無償版)が結構制限がかかっていた事を知る。個人が趣味レベルで使える程度に制限を緩めて欲しいと思った。
◎インテル
 例年のサクマのドロップをもらった。
 サブブース アクセル、オムロン、PFUで説明を受ける。
 「AtomプロセッサはPen3~4並のパフォマンスだと思うが、なぜ、ハイビジョン画像がさくさく扱えるのか。」といった、素人の質問をした。「ボートにある、グラフィックチップが高性能だから」と言う答えが返ってきた。なるほど、組み込みの世界では、OS自体は軽いCPUで行い、目的とする重い処理は専用のチップでこなす。納得した。
 また、工作機器等にWindowsを実装する、PCボードを見た。
◎Xilinx(東京エレクトロンデバイス)
 ISE2の説明を求めたが、展示なし。説明なし。残念
Virtex等を搭載する基板の展示。このクラスの基板だと12層になり、配線をどの層に配置するかで、性能が変わるとの説明を受ける。
◎ALTERA(アルティマ)
 Quartus II の説明を受ける。
 無償になった、Nios II の説明、Cycloneで使う場合 Stratixで使う場合の差異等、丁寧な説明を受けた。
 CycloneIVの展示を期待していたが無かった。残念、スタータキットは来年4月以降出るらしいとのこと(不確定)
◎マイクロソフト
素通りしてしまった。
◎TOHOKUものづくりコリドー
 C言語 HDL変換ソフトの展示があり、説明を受ける。色々、ご教示いただいた。

本日これまで。

画像は、本日の戦利品、ARM DW誌(付録基板つき)、NECのLEDスタンド、TOHOKUものづくりコリドー のお米が結構うれしかった。

いつものことですが。アンケートに答えて、ノベリティグッズを貰うか、限られた時間を取るか悩ましいことです。

最終日(11/20)カンファレンスを2コマ受けようと思います。見落としたブースに行こうと思います。

2009年11月14日土曜日

Spartan-6 FPGA SP601 評価キットその後(奮闘中)



 Xilinx Spartan-6 FPGA SP601 評価キットを使い始めて、2ヶ月が経過しました。慣れぬISE等の開発ツールに もがきながらも、なんとか、容(かたち)が整ってきた状況です。

1.概要
  [[信号 100Hzから4MHz]] ==> FPGA(Spartan-6) ==> LPC2388(波形表示)

 1)FPGA(Spartan-6)処理
  ・ADCドライブ 
    エンコーダ波形1~50MHzをADCに出力、8ビットのデータをADCがら取り込む。
  ・データバッファリング
    ADCから取り込んだデータをRAMに書き込む。
  ・データの送出
    RAM上のデータをマイコンLPC2388に送信する。
 2)マイコン(LPC2388)処理
  ・ ユーザーIF
    FPGAにサンプリング開始/停止の指示、取得データの表示、FPGA動作パラメータの調整

2.動作確認
 1)検出波形 上限
    信号50KHzを50MSPS(1000Pont/Cycle)で取り込むことを確認。
 2)データ表示
    チャート表示および、数値表示 
 3)動作スピード切替。
    1,2,5,10,20,50 MSPSのサンプリング速度の切り替えを確認

3.不具合
 1)取り込んだデータにノイズが多い。
 2)トリガがかからない。
 3)連続取り込み時、中断できない。

4.課題
 1)エラーデータ
   取り込みデータをFPGAのRAMに書き込む前に、マイナス値を排除するモジュールを一時的に組み入れるが、マイコンに送られたデータにマイナス値が存在する。
   (ADCモジュールは単電源構成なので、負電圧は計測されないはず。)
 2)低速クロック(エンコーダ)信号を作成できない。
   IP(CORE Generator..)/Clocking Wizard で クロック入力 200MHzDifferential clock...の場合、4MHzが出力周波数の下限でした。 カウンタを利用してその周波数を1/2,1/4,1/8,,,で分周して低速のクロック信号は生成できるが、直接周波数指定でクロック信号を生成することが現状で出来ない。
 3)ISE等開発環境の不慣れ 
  ・always @(posedge IO_PinA)
    PlanAheadでピンを割当行う場合、T9:CLK1_M2C_P等のクロック属性を持つピンを割り当てないといけない。
  ・ucfファイルエラー
    ucfファイルに知らぬ間に、「INST "xxx_IBUF" LOC = x99;」のエントリが出来、エラーを起こす。
  ・Verilog HDL 除算
    除算では、除数が2の累乗に限定される。
  ・IP(CORE Generator..)で作成したモジュールの組み込み。
    修正が大変面倒
  ・プロジェクトのコピー
    コピーしたプロジェクトでピン割り当て(Planahead)が失敗
       EEROR: launching PlanAhead failed: can't execute "C\Windows\system32\cmd.exe":ディレクトリ名が無効です。 
 4)Memory Controller Block が難しい。
   Spartan-6で期待した最大の機能 Memory Controller Block ですがなかなか使えずにいます。
   IP(CORE Generator..)/MIG (Memory Interface Generator) で所定のパラメータを指定してサンプルプロジェクトを作成するまでは良いのですが、さてこれをどのように使うのかよくわからない。使えそうな部分(memc3_wrapper等)を切り出して、一時的にプロジェクトを作成して、試行錯誤を行おうとするが、プログラムファイル生成でこけます。1クロック毎に指定したビット幅で、指定したアドレスのメモリを読み書きしたいだけなのですが、ポートが6個もあったり。コマンドIFが有ったり、そのコマンド自体が不明だったりして前途多難です。門前払い状態です。現在泣く泣く128MB DDR2を棚上げして、RAMを上限近く(16KB)使い切ってなんとか誤魔化している状況です。