2010年8月1日日曜日

付属SH-2A基板 SD/MMCカード対応ブート・ローダを試す。(その2)



 CQ出版Interface誌付属SH-2A基板「SD/MMCカード対応ブート・ローダ」がようやく実現できました。
 弊ブログで以前に述べたように、I誌の「SD/MMCカード対応ブート・ローダ」で使われるSDメモリカード端子の一部(CS,WP,CD)を変更しました。
 最初、今回のブートローダーは、SH7262の起動時に直ちに実行されるローダープログラムとして扱われものと思いシリアルフラッシュROMの先頭に書き込みました。試行錯誤のたび、本来のローダープログラムとHEWモニタプログラムの復旧を繰り返しました。これが結構な手間で、このブートローダーの実現がほど遠い困難なものと思えました。
 I誌9月号で今回のブートローダーは単に1ユーザープログラムにすぎず、SDカード上のプログラムを従来のローダープログラムと同様な機能で起動させることを知りました。
 そこで、「SDカード対応ブート・ローダ」をユーザープログラムとしてシリアルフラッシュROMに書き込み試したのですが、以前沈黙したままでした。

 今回のブートローダー用に作成したドータボード(SDメモリカード(SPI0)用)の検証するため、同プログラムソースをテスト(デバッグ)プログラムに流用し、SDメモリカード関連の動作を確認しました。
 その際、起こった不具合は、割り込み CMT、関数 memcpy の動作でした。この対処に代替関数を考えたのですが、その前に、「SDカード対応ブート・ローダ」を試しました。
 すると、付属SH-2A基板上のLEDが点滅しているではありませんか。そこで、SDメモリーカードに以前 シリアルフラッシュROMの書き込み用に作成したプログラムをapp.binにリネームし書き込みました。
 このSDメモリカードをコネクタにセットすると、書き込まれたプログラムが起動しました。
今回は、「SDカード対応ブート・ローダ」HEW版で行いました。なぜ、今まで稼動しなかったのか、なぜ今稼動しているのか、不明。
 稼動していないときは、CMT割り込みや、関数memcpyが不調であったと考えられます。HEWに遊ばれてしまった感があります。

 ※SDメモリカードに書き込むプログラムapp.binは、シリアルフラッシュROMに書き込むプログラムと同じ。




 今回のハードウエア構成は、本体(LCD等搭載)+ シリアル通信ドータボード +SDメモリカードドータボード(SPI0)です。
 シリアル通信ドータボードは、デバッグ用に準備しました。ほかのドータボードが追加搭載出来ます。
 SDメモリカードドータボードは、2つのシリアルフラッシュROMをSPI0、SPI1にそれぞれ接続し、ローダープログラムとHEWモニタプログラムの復旧に備えました。またSDメモリカードコネクタはSPI0に併設しました。
 以前作成した SDメモリカードドータボードは、SDメモリカードコネクタをシリアルフラッシュROMとの競合をさけて、SPI1に接続しました。最初「SDカード対応ブート・ローダ」はSPI0でなくてはならないと思い、今回のSDメモリカードドータボード(SPI0)を作成したのですが、今思えば、以前のSDメモリカードドータボード(SPI1)でも可能でした。
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関連動画(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=2EyEyyvyArw
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